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入試問題
次の問題は水野が入学した昭和２５年春の、東京大学理学部物理学科（旧制）の入学試験の物理学の問題である。 そしてこの問題をここに収録したのは、このうちで「電気容量と電気抵抗の物理次元」を問う第４問が若き日の木原太郎先生の御出題であるからである。 先生はこの前年に助教授に昇任されたばかりなので、恐らくは先生が生まれて初めて作られた入試問題である。 この問題は今から見ても、電磁気学の個々の細かい現象・法則だけではなく、体系としての電磁気学の全体像をいかによくつかんでいるかを診る、とても良い問題であると思われる。
この問題紙を今に至るまで保持して、そのコピーを水野に供与して下さった同級生の阿部龍蔵君に感謝の意を表する。 なお、この入試問題第４問をめぐる話が「初めの頃」の冒頭にあるので、参照されたい。
